ファッションデザイナー 未経験 求人

未経験からファッションデザイナーになることは可能です。ただし・・・

未経験からファッションデザイナーへの転職を希望する人が増えています。
コロナによる外出制限でファッションを楽しむ機会が減少するなか、アパレル業界はかなり打撃を受けていますが、
自分のセンスで魅力的なファッションを提案するファッションデザイナーの仕事はやはり魅力的ですよね。

 

未経験からファッションデザイナーになるパターンは以下のいずれかになります。

1.ファッションとは全く別の業界からの転職
2.ファッション業界からの転職

 

1の場合は、営業や販売員、教師などそれこそ様々な職業からの連職希望者が増えています。
しかし求人の多くは「ファッションデザイナーの即戦力」を探しているケースが大半なので、まったくの未経験者の場合
転職まである程度時間がかかります。
ファッションデザイナーの専門学校に行って基本を学びつつ、転職エージェントに相談しながら転職可能が企業を探しておくとよいと思います。

 

2の場合は、店頭のファッションアドバイザーからの転職が圧倒的に多い傾向です。
店頭お客さんの雰囲気やファッションの嗜好を把握しつつ、お店の商品を紹介するファッションアドバイザーの仕事はクリエイティビティが求められる楽しい仕事だと思います。お客さんとの会話も楽しいですよね。

 

しかし、ファッションアドバイザーの仕事を数年続けると、仕事に対する慣れや飽きから、別のお店やブランドを扱いたいという気持ちや、アパレル業界で別の仕事をしてみたい、と思うようになるようです。
その時、新たなキャリアの候補としてバイヤーやマーチャンダイザーと並び注目をあびるのがファッションデザイナー(アパレルデザイナー)のようです。

 

ファッションアドバイザーって、普段からたくさんの服と服を求めるお客さんと接点をもつわけで、中には、「この服もっとこうしたらいいのになー」というデザイン上の改良アイディアが日々浮かんでくるようです。

 

ファッションデザイナーの求人情報は、

 

「レディース デザイン/企画業務経験3年以上」

 

のように経験者を求めるものが大半です。
ファッションデザイナーの求人情報の実に8割以上が「ファッションアドバイザーとしての実務経験が3年以上ある人」に限っています。
しかし最近はこんな求人情報も時々みかけます。

 

ingni求人

 

これは若い女性に人気のファッションブランド「INGNI」の商品企画の求人情報なのですが「未経験者でもOK」なんです。
ただし条件があって以下のいずれかに該当する方なら未経験者でも応募可能です。

 

・ファッション系専門卒
・レディースの商品企画・販売の経験 
・MD経験

 

つまり、ファッションアドバイザーの仕事経験があれば、商品企画の仕事に転職は可能なんです。
はい、ファッションデザイナーではありませんが??

 

いろいろ調べてみましたが、未経験でいきなりデザイナーの仕事に着くためには、

 

専門学校などでデザインの基本を学び、基礎スキルがある

 

ことが条件のケースが大半です。
デザインの基礎スキルがあることを客観的に証明できれば応募できますね。
実務経験がないので自分の作品がないからアピールのしようがないと簡単に諦めてしまってはもったいないです。

 

●自分で設定したテーマでラフスケッチを起こしてみる

 

●実際に自分で洋服をデザインして、作品として製作してみる

 

など、実際に販売された作品としての実績がなくても、あなたのデザイナーとしての基礎スキルを見せる方法はいくつかあります。
未経験からファッションデザイナーに転職したいという方はこうした方法も含めて、自分をアピールするやり方を考えてみてはいかがでしょうか。

 

こちらの本も参考になると思います。

 

ファッションデザイン画―ビギナーズ超速マスター
ファッションデザイン画―ビギナーズ超速マスター

 

 

ヴィジョナリーズ―ファッション・デザイナーたちの哲学
ヴィジョナリーズ―ファッション・デザイナーたちの哲学

 

ファッションデザイナーの求人で未経験OKの求人も結構あります。
興味がある方はこちらの記事を参考にされてみてください。
→ ビックリマークファッションデザイナーの求人情報の探し方

広告代理店からファッションデザイナーへの転職事例

(Mさん、女性、東京在住)

 

私は「ファッションデザイナーになる」という夢を叶える為に学生時代からデザイナーになるためにはどうしたらいいのかを進路相談の先生と面談を重ねていました。その頃の私は、自分で言うのもなんですがいろいろなことに全力投球で、いま思い返しても本当によく頑張っていたと思います。

 

ですが、大学を卒業して就いたのはファッションとは無関係の広告代理店でした。広告代理店で1年勤め、それでもファッションデザイナーという夢を諦めきれずにいた私は転職を試みました。

 

ファッションデザイナーへの転職を考えたのは23歳の時です。
当時の年収は300?400万円程度でした。転職をしてからは一からのスタートでしたが350?450万円ぐらいとなり少しだけ給料があがりました。

 

私が転職にあたって求人を見つけた方法は、ウェブサイトではなく大学の先生の紹介でした。大学から何人かその企業に就職した先輩もいたことから安心かなと思いました。
そのほかいくつかの求人にたどりつき最終的に受けたのは3社です。3社とも大学教授に紹介していただきました。やはり、先輩が就職しているという安心感と大学の先生への信頼から、全て受けてみようと思いました。

 

選考に向けて面接の練習を重点的におこないました。ファッションデザイナーになりたいという自分の気持ちをしっかり伝えるために何回も練習しました。
私はあがり症で人前で伝えたいことがうまく言えない性格なので、ファッションデザイナーへの思いをまとめて言えるように心掛けていました。

 

ですが、実際の面接で聞かれたことは、これまでのファッションとの関わりやファッションは好きかという単純な質問ばかりで少し拍子抜けしました。
またこれは想像していた通りですが、ファッションデザイナーに必要な資格であったりどんなことが重要かとか技術的なものを聞かれても何一つ答えられませんでした。さすがにこれはもうダメだ…と思っていたのですがなんと内定をいただきました。
思い返せば私はファッションへの情熱は誰にも負けていなかったなと思います。熱意だけは面接の場でしっかり伝えられた気がします。

 

ファッション業界には様々な会社があると思いますが私が採用された会社は、堅苦しい考えや古臭い考えにはあまりとらわれない柔軟性を持った会社でした。スタッフも仲が良く、仕事に対して真面目でした。ターゲットは、20?35の女性をターゲットとし大人の女性のファッションを追求する会社でした。

 

転職してよかったことは、ファッションに対しての思いがまだまだ甘かったことに気づけたことです。

 

私の周りで働いているスタッフを間近で見ていたら、泣ける程甘かった自分に気づくことができました。
甘かったの専門技術どうこうではなく、私自身のコーディネート力です。私のファッションセンスが他の社員と比べて劣っていて、会社に着ていく服装について注意されたことがあります。会社に着ていく服装についてセンス的なことの指導があるのはファッション会社ならではですね(笑

 

悩んだことは、ファッション業界のスタッフとの接し方です。普通に接するのとは訳が違いました。毎日、どう接したら「この子わかってるな!」って思ってもらえるかと相手の感情を先読みしながら対応していました。

 

ファッションビジネスの世界はもしかしたらあなたが思っているより厳しい世界かもしれません。
ドラマや映画で見る業界とは訳が違う気がします。でもやってみて初めて気づくこともあるので、やりたいと思ったら是非チャレンジしてみてください!

 

ファッションの知識、技術どうこうではなく「思い」が大事だと思います。頑張ってください!

 

Mさんの転職体験からの学び

 

一番大きいポイントは、知識や経験のなさをカバーするのは、

 

ファッションデザイナーへの強い想いと、自分をよく知る人間からの紹介

 

ということかな、と思います。

 

「紹介」は自分ではなかなかつくれませんが、Sさんのように大学の先輩で希望の会社にいっている人を探したり、改めて、大学教授や就職課に相談するなど、方法はいろいろあると思います。ようは、あなたとファッションデザイン会社をつないでいただけ人を探すということですから。
あなたが持つ「いろいろな接点」を掘り起こしてみるとよいと思います。
いまの時代はFacebookやインスタグラム、ツイッターなどのソーシャルメディアでいろいろな人と接点をもつことが比較的容易です。
ファッション関係で仕事をしている知り合いがいなければこうしたソーシャルメディアを使って人脈を作っていくこともそう難しくないと思います。

 

それと、面接の準備や練習を含めて、もう少し専門的にアドバイスを受けたいという人は、ファッション業界専門の転職エージェントに一度相談してもよいかもしれません。様々なアパレル会社と接点があるので、企業探しから選考対策までいろいろアドバイスしてくれると思います。
お金は一切かかりませんので、興味がある方はサイトをみてみてください。

 

 こちらの記事でお勧めの転職エージェントをご紹介しています