あなたが希望しているのは、どんなファッションデザイナーですか？
グラフィックデザイナーの仕事をして様々なデザインの仕事をして数年すると、自分の興味がある特定のジャンルのデザインを深めていきたい気持ちが強くなることが多いようです。
女性はファッションに興味を持つ人が多いので、グラフィックデザイナーからファッションデザイナーへの転職を希望する人が増えています。
ところで、あなたが希望するファッションデザイナーって具体的に何をデザインする人？なのでしょうか？
実は、この「自分が目指すファッションデザイナー」が何か曖昧な場合が結構あります。
ファッションデザイナーを希望する人の多くは、「洋服のデザインをしたい」ということなんだと思います。
洋服全体のシルエットをイメージしながら、袖だったり襟だったり、丈の長さだったり、柄の雰囲気や折り目などのディテールをつめていく、ような感じでしょうか。
その一方で、ファッションデザイナーを志望しているといっていながら、具体的にやりたいことが、「生地の柄や色」という人が時々いらっしゃいます。これは最近人気がでてきた「テキスタイルデザイナー」というデザイナーの仕事で洋服の生地の風合いや柄や色などを創造していくことが仕事になります。
ファッションデザイナーでもこだわりが強くなると、既存の生地では自分がイメージするものにあわないので、生地製造メーカーでテキスタイルデザイナーに自分が希望する生地のイメージを伝え、独自の生地を作ってもらう、という人もいるようです。
数年前に情熱大陸にでていたイッセイミヤケのチーフデザイナーに就任した宮前さんは、まさに、テキスタイル（生地）のデザインにもこだわって服をデザインするデザイナーでした。
※出典：search.seesaa.jp
なので、ファッションデザイナーへの転職を希望する人は、まずは、自分が、
洋服のイメージを考えるファッションデザイナー
を志望するのか？
生地の柄や色、風合いを考えるテキスタイルデザイナー
を志望するのか？
自分の気持ちを整理するとよいと思います。
その辺がよくわかっていない人は、一度、アパレル専門の転職エージェントに相談してみるという手もあります。
それと、「どっちでもいいです。まずは、ファッション業界でデザイナーの職につきたいんです！」という人もいると思います。
どちらかのデザイナーの職についても経験を積んでから、例えば、「ファッションデザイナーからテキスタイルデザイナーへの転職」や逆に「テキスタイルデザイナーからファッションデザイナーへの転職」も可能だと思いますが、それぞれの仕事の魅力が微妙に違っていますので、そのあたりもはじめの段階から見極めておくといいと思います。
個人的には、まずは、ファッションデザイナーの仕事についてみる。
そして、テキスタイルへの興味が強まって、例えば、バッグや財布などのデザインもしてみたいと感じたらテキスタイルデザイナーにステップアップするという道がいいのかなと思います。
もちろん、テキスタイルデザイナーの職にまずはついて、その後、服なのかバッグなのか、家具なのか・・いろいろなデザイン対象の中で、何を専門にするかを絞っていく道もあると思います。
まあ、こればっかりは、デザイナーの求人がどのジャンルなのかにもよるので、一概に自分の希望だけでは決まりませんが。