ファッションデザイナーとしても優れていたAさん
事例. デザインから企画、販売まで、ファッションにかかわるさまざまな仕事を経験してきました 。将来的には管理職を目指したいと思っています、今後、これまでの自分のキャリアを生かす仕事としてどのようなものが考えられるのでしょうか。
将来を嘱望された人材
デザイナー、マーチャンダイザー、スタイリスト、ファッションプロデューサー、ファッションプランナーなど、Aさんには実にさまざまな肩害があります。ファッション業界でも大変珍しい 存在といえます。
Aさんは、服飾専門学校の在学中から個性的な作品作りで教師からも注目されていました。学園祭の ファッションーでは、毎年、最優秀賞を受賞しており、その才能は誰からも認められていたようです。この学園祭のファッションショーにはアパレル企業の企画責任者、流通関係、大手ストアー、報道関係者なとも出席しており若手発掘の場として業界全体から注目を集めています。 将来の才能あるデザイナーを発掘しようと関係者が集まる場となっているのです。Aさんは在学中から大手アパレルのブランドデザイナーとしてスカウトの声がかかるなど、将来を嘱望されていました。Aさんは専門学校を卒業後大手アパレルの専属デザイナーとして活躍してきました。 専属デザイナーとなって5年が過ぎた頃、大手輸入商社からスカウトされたAさんは、デザイナー兼M Dの職に就きました。
しかし不運にもその輸入商社は経営不振に陥り、総合商社に吸収されてしまいました。そ
将来的に総合的な経営管理の仕事に就きたいAさんの実績を見ると、将来はファッションデザイナーとしても独立できる素質を十分に備えているようです。他の多くの人もAさんのセンスや才能を認めています。それを大きく方向転換をしたのは、どのような理由からなのでしょうか?
Aさん
以前、営業のサポートで商談をしたことがあるのですが、そのときに商売の面白さ体験しました。 ファッションデザイナーとしてデザインを起こし、商品づくりのプログラムを組み、自分が企画したデザインが商品として店頭に陳列され、それをお客さまにコーディネートとして提案することにより、商品が売れていく楽しみというか醍醐味を感じました。商品を売るという仕事もまた クリエーションなんだななと実感しました。
ファッションデザイナー出身で営業に転籍する人はそう多くないと思いますが、その辺は自分の中でどう考えているのですか?
Aさん
確かににファッションデザイナーから営業に転職するする人は自分のまわりにもいませんね。
ただ、いろいろ考えてみると、どうも自分は営業向きなのではないかと思い始めたのです。それは、営業で人と接触しているときにすごく充実感を覚えるのです。
今までデザイナー、企画立案、営業、生産管理等一通りの職種を経験してきましたので、 今後は 総合的な経営管理というかプロデューサーというか、全体をディレクションできるマネージャーを目指したいと思います。
Aさんはこれまでの豊富な経験を基に、マネージメントに携わることが自分にとってベストだととらえたようです。早速、求人データーを探してみるとAさんの要望に合う資料が出てきました。 アメリカのブランドで、近いうちに日本に初めて出店を計画している会社です。出店にあたって、経営能力のある人材を求めていました。
早速、Aさんにこの件を紹介したところ大変乗り気になり、企業もAさんのマルチな才能に期待して、 企岡部長の職で採用が決定となりました。Aさんは大胆な決断力を見せる一方で、人が気づかないことを見抜く繊細な面も兼ね備えている人材です。おそらくファッションデザイナーのセンスが身体に染み込んでいるのでし ょう。
世の中には音楽家から経営者に転身して成功した人、異業種から移籍して成功して社長になった人など、違う世界の経験を積んだ人が実力を発揮することも少なくありません。
その後、Aさんは、その会社で次々と実績を上げていきました。 日本でのブランド浸透に力を尽くしたので す。役員に昇進し、現在では日本法人の社長の職にまで登りつめました。
才能を生かす場所はどこにでもあると思います。自分の持つ力を最大限に発揮できる環境を追い求めることがとても大切だと思います。
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